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旅の写真日記

+ とある日の遠足(全2頁)

旅の写真日記
とある日の遠足 (1)

カンボジア西部のバッタンバン。小さな川沿いに広がる静かな町だ。巨木が繁る並木道や、古びた教会。フランス植民地時代の面影を随所に残している。
そこから20キロほど離れた小山へ出かけた。
バイクで走った田舎道の風景。だだっ広い平原、水田と森の緑、空の青、雲の白。そんな自然がどこまでも。カンボジアはたくさん自然の残っているいい所だなあ。その中で、人々が貧しくも明るく素朴に暮らしている。そんな光景にじっと見入ってしまう。

山のふもとに着いたのは午前9時。しかしすでに殺人的に強烈な日差し……。そして、見上げてみると結構な急勾配……。まあ、ここまで来て引き返す手もないので、無意味にはりきって登った。
山頂には仏教寺院があった。お寺の空気は好きだ。格式ばってエラソーなお寺は遠慮したいけど、物売りのおばちゃんが井戸端会議をしているような、そんな生活のにおいがするお寺は好きだ。冗談で描いたとしか思えない顔の仏様の前で、たっぷり時間をかけて静かに拝んでいるも嫌いじゃない。
しかしお寺にある像の顔って、どうしてこんなに吹き出しそうなのが多いんだろ。 (2)へつづく


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